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JIS規格に基づいて製造しておりますので、温度20℃を基準とし、所定の張力を軸線方向に加えた状態(コンベックスルール、細巾巻尺は、張力を加えない状態)において、基点からの任意の長さ及び任意の2目盛線間の長さに応じ、次の式の通りになります。
1級:±(0.2+0.1L)mm L: 測定長(m)
※端面を基点とする巻尺の場合、基点からの許容差は上式の値に±0.2㎜を加えます。
次の計算により補正をします。
張力補正式
Lp=(P-Po) L / A・E
Lp張力による伸縮値(mm)
P:測定時の張力(N)
Po:標準張力(N)
L:巻尺の長さ(mm)
A:巻尺の断面積 ※コメット=2.32mm2
コメット・ミニ=1.29mm2
スチール=2.60mm2
ステンレス=2.60mm2
E:弾性係数 ※コメット=20.6×104(N/mm2)
コメット・ミニ=20.6×104(N/mm2)
スチール=20.6×104(N/mm2)
ステンレス=19.3×104(N/mm2)
温度補正式
Lt=Ld(T-20)
Lt:温度による伸縮値(mm)
L:巻尺の長さ(mm)
T:測定時の温度(℃)
d:線膨張係数 ※コメット=11.5×10-6(/℃)
コメット・ミニ=11.5×10-6(/℃)
スチール=11.5×10-6(/℃)
ステンレス =14.0×10-6(/℃)
※上記の数値は弊社製品のものですので、他社製品をご使用の場合はそれぞれのメーカーにお問い合わせ下さい。
また、弊社製品におきましても「巻尺の断面積」が仕様変更になる場合もございますので、補正される場合にはご確認お願いします。
金属製巻尺補正値表はこちら→
テープ表面のクリヤ(透明メラミン樹脂)コーティングは、200℃で乾燥しておりますので、あまり高温の環境での使用は出来ません。
以下の条件を満たすものはJIS規格です。 巻尺の呼び寸法が5mから200mであり且つ5mの整数倍であること、分銅の質量が200g~2㎏であること。
なお、ISOには、検査成績書、校正証明書、トレーサビリティー体系図の3点を揃えて頂ければ対応できます。
標準分銅以外のサイズについては、特に規定されていません。なお、弊社の標準分銅は350gの真鍮製です。
JIS規格ではありません。また、ISOには検査成績書、校正証明書、トレーサビリティー体系図の3点を揃えて頂ければ対応できます。
目盛りは厚み補正がして有りますので、読み取り値がそのまま直径になります。
Vタイプ、VHタイプの精度は、それぞれ次の通りです。
測定範囲 | Vタイプ | VHタイプ |
---|---|---|
3000mm以下 | ±0.10mm | ±0.03mm |
被測定物にテープを巻いたとき、テープの内面は縮みテープ外面はのびます。このときテープ厚みの中心で伸縮がない状態となるので、厚みの補正は(厚みの1/2)+(反対側の厚みの1/2)=1となります。
よって、厚みが0.2㎜の場合 0.1+反対側0.1=0.2㎜が補正値になります。
可能ですが目安としての使用が前提になります。
標準のアウトサイド・ダイヤメーターテープは、厚み補正がしてありますので内径測定に用いる場合、読み取り値にテープ厚さの2倍を加えた数値が直径になります。
標準品にはついていません。
ご要望があれば、社内検査成績書を付ける事が出来ますが、2週間程度の納期がかかります。 また、校正証明書やトレーサビリティー体系図が必要な場合は、併せてご依頼下さい。
巻き取りケース先端からテープが出ている仕様のものは用意しておりません。
弊社のテープは、基本的に先端を通さない規格で生産しております。テープをケースの先端に通す事でテープ表面の摩耗を早め、クリヤコーティング及び目盛インクの剥落が早く起きるからです。
分銅の先端部に樹脂を取り付け、タンク底部に負担をかけない(衝撃を90%以上軽減)構造の「ソット分銅」がございます。
また、IACS(国際船級協会連合)のバラストタンク塗装基準規則が変更になり、塗装の規制が強化されています。 塗膜保護の面においても「ソット分銅」を使用することにより、塗装膜への負担も軽減されます。
こちらからご覧いただけます。
こちらの説明書を覧下さい。
鋼製巻尺(JIS B 7512)、繊維製巻尺(JIS B 7522)のJIS認証を取得しています。 取得情報は、一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)のホームページ http://www.jqa.jp/ から閲覧できます。
トップページ→JISマーク→サービス一覧のJISマーク認証製品検索→「認証取得者名」に「日本度器株式会社」と入力して下さい。